各自治体の空き家対策事業

お世話になります。後藤不動産と申します。
2022年も3月の半ばに入り、早くも新年度を迎えようとしています。

進学や就職、移動等で忙しく動いている方も多いのではないでしょうか？
新年度となると不動産に関する事でも、早急に動くべき事がございます。
代表的なものを述べますと、解体助成金を始めとする、空き家対策事業に関する申請です。

今回の記事では、空き家対策事業の中でも建物を解体する際に自治体から補助を受けられる『空き家解体助成金（空き家除却補助金）』に関して紹介させて頂きます。

空き家解体助成金（空き家除却補助金）とは

近年、空き家が増えているのは周知の通りでありますが、特に問題となっているのが管理されていない老朽化した空き家です。
老朽化した空き家は、倒壊や不審火を起因とした火事等、所有者だけの問題ではなく、近隣に迷惑をかけトラブルに発展することが考えられる為、そういったことを未然に防ぐ目的で群馬県の各自治体でも、空き家の解体工事を行う際に費用を助成する制度を設けています。

自治体によって助成金額・申請要件が異なりますので注意が必要です。
また、どこの自治体も年ごとの予算範囲内で実施している為、希望される方は4月になったと同時くらいに申請を出さないと締め切りとなり（自治体によっては募集開始と同時くらいに予算に達し締め切りになる事もあります）、『また来年の申請で・・・』となる事が多々あります。提出する書類も多岐にわたり、自分で全て準備できれば良いのですが、『工事費用の見積書』等といった業者様に依頼しないと準備ができないものもあるので、早急に動くに越したことはないと考えられます。

各自治体の空き家対策事業

各自治体によって、助成金額等の条件が異なる点は前述した通りです。
今回は、解体助成金について、各自治体の内容を紹介させて頂きます。

自治体	助成金額	対象となる空き家	リンク先
伊勢崎市	危険空き家：工事費用の5分の4以内で、上限50万円旧耐震空き家：工事費用の5分の2以内で、上限25万円	危険空き家に指定された空き家旧耐震の空き家	伊勢崎市空き家除却補助事業
前橋市	工事費用の3分の1以内で、上限20万円	旧耐震の空き家で倒壊等の恐れがある空き家	前橋市空き家対策補助制度
高崎市	工事費用の5分の4以内で、上限100万円	概ね10年以上無人かつ使用されていない空き家	高崎市空き家緊急総合対策
太田市	工事費用の2分の1以内で、上限50万円	1年以上居住、使用実態のない空き家	太田市空家等除却補助金
桐生市	旧耐震空き家等：工事費用の2分の1以内で、上限30万円特定空き家等：工事費用の5分の4以内で、上限100万円	特定空き家に指定された空き家旧耐震の空き家	桐生市空き家除却助成補助金
みどり市	工事費用の2分の1以内で、上限30万円	概ね1年以上居住、使用実態のない空き家	みどり市空き家除却補助金

※上記は令和3年の情報となります。最新の情報は各自治体に問い合わせください。
※旧耐震：昭和56年5月31日以前に建築された建物
※伊勢崎市【危険空き家】：住宅地区改良法に規定する不良住宅に該当し、周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切な状態にあると認められる空き家
※特定空き家：そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等と『空家等対策特別措置法』で規定されている。