令和5年の公示地価が公表となりました

お世話になります。後藤不動産と申します。
昨年もご紹介致しましたが、3月も下旬に入りまして、令和5年の公示地価が国土交通省より22日に公表となりました。公示地価とは土地取引の指標となる価格の事で、公共事業の取得価格の指標にもなっています。国が調査主体となり1月1日時点における標準地の土地価格を毎年3月に公表しています。尚、住宅地・商業地・工業地の用途に分類して公表しています。

似たようなもので、「基準地価」と「路線価」がありますが、基準地価は都道府県が調査主体となり毎年7月1日時点の基準地の価格を9月頃に公表しているものです。路線価は国税庁が調査主体となり毎年7月1日時点の基準地の価格を9月頃に公表しているもので、相続税や贈与税等といった税金算出の基となっています。

各自治体の公示地価の動向

群馬県の公示地価の動向ですが、全用途の平均変動率はマイナス0.8%で30年連続での下落となりました。各用途では住宅地はマイナス0.8%、商業地はマイナス0.9%に対して、工業地は0.9%でプラスとなり、傾向としては昨年の流れと同様で、コロナ禍により買い物は通販で行う方も増えている影響からか、物流倉庫用地の需要が高まっているのが要因と考えられます。弊社でも引き続き、倉庫用地を探されている企業様よりお話を多く頂いておりますので、世相を反映している印象を受けます。下記に工業用地の地点がある自治体の動向をまとめました。

【伊勢崎市】
用途平均価格平均変動率
住宅地33,600(33,800)△0.5(△0.5)
商業地42,200(42,500)△0.6(△0.8)
工業地21,200(21,000)1.0(0.5)
【高崎市】
用途平均価格平均変動率
住宅地56,900(56,700)△0.3(△0.3)
商業地128,400(130,300)△0.1(0.0)
工業地25,200(24,900)0.9(0.6)
【前橋市】
用途平均価格平均変動率
住宅地51,100(50,800)△0.5(△0.5)
商業地69,400(69,800)△0.7(△0.8)
工業地20,500(20,200)1.1(0.8)
【太田市】
用途平均価格平均変動率
住宅地35,000(34,700)△0.1(△0.4)
商業地61,300(61,300)△0.2(△0.5)
工業地22,600(22,400)0.8(△0.2)
【群馬県全体】
用途平均価格平均変動率
住宅地37,100(37,300)△0.8(△0.9)
商業地65,000(64,800)△0.9(△1.1)
工業地22,500(22,200)0.9(0.5)

※(   )内は令和4年の公示地価です。
※平均価格は「総地点」の平均となり、平均変動率は「継続地点」の平均となります。
※工業用地の地点がある自治体を抜粋しています。その他は群馬県HPより確認ください。下記にリンクもございます。

住宅地では、玉村と吉岡が横ばいで他の市町村は全て下落しています。確かに吉岡は最近でツルヤ・ジョイフル本田等の商業施設が整備されていますので、土地を探されている傾向が強く感じています。商業地は全市町村で下落していますが、マンション市況が好調な高崎の駅周辺では上昇する地点も見られました。尚、群馬県の標準地点で価格が一番高かったのは高崎市の八島町で昨年より変化はないです。

群馬県ホームページ

詳細については下記をご覧ください。
群馬県地価公示結果(令和5年分)

地価公示